SGLT2阻害薬は心不全でも腎障害でも頼りになるマルチプレイヤー


また、ジャディアンスは2型糖尿病に適応のある薬剤であり、1型糖尿病の方は使用できません。なお、慢性心不全や慢性腎臓病を有する1型糖尿病の患者さまが同薬を使用した場合、ケトアシドーシスの発生に注意が必要です。


SGLT2阻害薬には、フォシーガ(ダパグリフロジン)・ジャディアンス(エンパグリフロジン)・カナグル(カナグリフロジン)・スーグラ(イプラグリフロジン)・ルセフィ(ルセオグリフロジン)・デベルザ(トホグリフロジン)などがあります。

前述したとおり、ジャディアンスは2型糖尿病・慢性心不全・慢性腎臓病の3つの疾患の患者さまが対象です。しかし、末期腎不全や透析を受けている方では、同薬による腎保護の作用が十分に得られない可能性があり、投薬対象とならない場合があります。

心不全患者において SGLT2 阻害薬を使用する場合、各薬剤の添付文書および本

SGLT2阻害薬のうち、フォシーガ(ダパグリフロジン)及びジャディアンス(エンパグリフロジン)については、

ジャディアンスの投薬対象者は、主に2型糖尿病の患者さまであり、食事療法や運動療法だけでは血糖コントロールが不十分な場合に使用されます。さらに、慢性心不全や慢性腎臓病を持つ患者さまにおいても、その治療の一環として処方される場合があります。

Β遮断薬は心臓の交感神経を抑え、心臓への過剰な刺激を抑制します。心臓を休めて負荷を軽減し、心機能の維持・改善に働きます。「目に見えない治療」の代表です。心不全治療のキードラッグと言ってもいいですが、容量を増やしすぎると心拍出量が下がって低拍出症候群という非常に危険な状態となるため、患者さまに適した容量を見極めがとても重要です。代表的な薬剤としてカルベジロール、ビソプロロールがあります。

さらに、ジャディアンスには利尿作用もあることから体の不要な水分を排出し、血圧を低下させる効果も期待されています。この点から、慢性心不全の患者さまにおいても使用される場合がある薬です。実際、糖尿病を有しているか否かに関わらず、心不全患者さまにジャディアスを投与することで、心臓病による死亡率や心不全による入院リスクを低下させることが報告されています。


SGLT-2 阻害薬のフォシーガ錠が 2020 年に慢性心不全の効能が追加承認され、翌年にジ

ジャディアンスは、SGLT2(ナトリウム-グルコース共輸送体2)阻害薬です。糖尿病治療薬として開発された同薬ですが、2021年に慢性心不全に対する効能・効果の追加承認を取得しています。さらに、冒頭でもご紹介したように、2024年2月9日付で慢性腎臓病に対する効能・効果の追加承認を取得しました。

心不全には心臓の収縮力が低下するものと、収縮力が保たれているものが ..

ジャディアンス(一般名;エンパグリフロジン)は主に2型糖尿病の治療薬として用いられてきました。ジャディアンス錠の適応には慢性心不全もありますが、2024年2月9日に効能・効果として慢性腎臓病が追加されたことにより、適応症が3つとなりました。

リフロジン(フォシーガ®)やエンパグリフロジン(ジャディアンス®)を使用し

前述のACE阻害薬/ARBと同様に、心臓の拡張や肥大を抑制する効果があります。

収縮能の低下した心不全に対してはACE阻害薬/ARB、β遮断薬、ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬を可能な限り全て導入し、副作用のない範囲で最大容量を目指していくのが基本的な方針です。

心不全の治療薬は長らく新しいものが登場しませんでしたが、ここ数年で複数の新薬が登場し効果が実証されています。

図1は、慢性心不全に対するダパグリフロジン(商品名フォシーガ)の ..

近年、GLP-1受容体作動薬についても心血管イベント抑制や腎保護に関する多くの研究が報告されました。3種類の主要な心血管イベント(心血管死+非致死性心筋梗塞+非致死性脳卒中)の複合発生率はプラセボより低いという結果が複数の臨床試験で得られています6)。最近の海外のネットワークメタ解析では、GLP-1受容体作動薬は、SGLT2阻害薬に比べ、非致死性脳卒中を減少させたと報告されています7)。現時点では、GLP-1受容体作動薬は、慢性心不全というより動脈硬化性疾患の再発予防に向いているようです8)

国内では昨年11月、アストラゼネカの「フォシーガ」が慢性心不全の ..

SGLT2阻害薬は、2型糖尿病の治療に用いられる薬剤ですが、最近では心不全の治療にも使用されるようになりました。SGLT2阻害薬は、腎臓のSGLT2(腎臓でグルコースを再吸収するトランスポーター)を阻害することで、尿中にグルコースを排泄する作用があります。そのため、血糖値を下げるだけでなく、体重の減少や血圧の低下、脂質代謝の改善など、多くの効果が報告されています。

心不全に対するSGLT2阻害薬は、心筋そのものを保護する効果、血圧を下げることで心臓の負担を減らす効果、腎機能を改善・維持することで心臓の負担を減らす効果があります。また利尿作用があるため、従来の利尿薬を減らすことができる症例があります。

[PDF] 心不全患者における SGLT2 阻害薬の安全性に関する調査 研究

2型糖尿病、慢性心不全、慢性腎臓病の3つの適応症を有するジャディアンスとは?

本研究では非糖尿病患者における副作用発現状況を明らかにするため、慢

慢性心不全には利尿薬が用いられます。また、2020年に発売したサクビトリルバルサルタン(エンレスト)にはナトリウム利尿ペプチドの作用増大作用があります。SGLT2阻害薬にもナトリウム利尿による利尿作用があり、ダパグリフロジンの心不全を改善させる機序として、ナトリウム利尿を起点とした一連の機序が推定されています。ただし、現時点ではまだ明確になっていません。

心不全にも使える糖尿病治療薬 ジャディアンスは2型糖尿病と慢性心不全 ..

SGLT2阻害薬は、心不全患者にとって有望な治療法の一つとされています。ただし、副作用として、尿路感染症や脱水症状が報告されているため、適切な患者選択と管理が必要です。他の薬剤との併用についても容量の調整が必要になることがあります。

慢性心不全、慢性腎臓病の3つの適応症を有するジャディアンスとは?

2021年11月にはエンパグリフロジン(ジャディアンス)も慢性心不全の適応を取得しました。カナグリフロジン(カナグル)も慢性心不全患者を対象とした試験が進行しています。

心不全に対するSGLT2阻害薬の使い方についてまとめてみた 2023.12

そして2020年、ダパグリフロジン(フォシーガ)が慢性心不全に対する効能効果の追加承認を取得しました。2型糖尿病合併の有無に関わらず、左室駆出率が低下した心不全に対し、ダパグリフロジンは心血管死と心不全悪化のリスクを抑制しました(ダパグリフロジンは慢性腎臓病の適応も取得しています)。

エンパグリフロジン(ジャディアンスR)は、心不全患者さんにおける心臓や血管に関連する病気による死亡や入院のリスクを20~30%減らします。

ARNI(Angiotensin Receptor-Neprilysin Inhibitor)は、心不全の治療薬の一つで、アンジオテンシンII受容体拮抗薬(ARB)とネプリライシン阻害薬を組み合わせた薬剤です。ARBの効果に加え、ネプリライシンを阻害することで、心臓の線維化を抑制し、心不全の進行を遅らせる効果が期待されます。

ARNIは、従来のACE阻害薬やARBよりも、心不全の症状や合併症の改善効果が高いことが報告されています。今後はACE阻害薬/ARBからARNIへの切り替えが進むことが予想されます。

本剤の慢性心不全に対する用法及び用量は10mgのみです。 ..

2型糖尿病の罹患は心不全のリスクとなることが知られていましたが、糖尿病治療薬の心不全予防はエビデンスが乏しい状況でした。しかし、2016年のエンパグリフロジンや2017年のカナグリフロジンの各ランダム化比較試験1,2)で、SGLT2阻害薬が2型糖尿病患者の心血管イベントリスクを低下させることが明らかになり、コホート研究3,4)でもSGLT2阻害薬が心不全入院や心血管死を低下させる結果が出ました。